博物館ブログ

Museum Blog

新規職員のご紹介(地学)

初めまして。

今年度から山形県立博物館で地学担当の学芸員として着任しました瀬戸と申します。

私は地学の中の地層(海のたい積岩が得意です)や化石(主に貝の化石が得意です)が専門分野です。

もう少しだけ専門用語で説明すると、後期新生代の貝類化石に基づく堆積環境の復元が研究テーマです。また、現在の生きている貝にも興味があります。

これから、山形県内をあちこち巡ってみる予定なので、博物館以外にも出没するかもしれません。

関東から山形県に来ましたので、まだまだ山形県に関しまして素人ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。

山形県立博物館の新規職員

東日本大震災から12年…

いまから230年前、寛政五年正月七日(1793年2月17日)の正午過ぎ頃、
大規模な地震が東北地方を襲いました。
その時のようすを当時の人が家の仏壇に書き残した「地震書付」という
資料が県博には所蔵されています。
3/10(金)~21(火・祝)の期間限定で展示いたします。
東日本大震災から12年を迎える今。
地震のようすを後世に伝え残そうとした人の思いに触れていただければと思います。

山形北高語学部の皆さんがパンフを作ってくれました

 県立山形北高等学校(以下、「山形北高校」)は教育資料館と隣接しており、Googleマップで見てみると、教育資料館と山形北高校は、同じ敷地内にあると錯覚するほどです。実は過去に教育資料館の建物は、山形北高校の校舎として使われていた歴史があります。とても縁のある「お隣さん」です。その山形北高校の語学部1・2年生計13名の生徒さんが、教育資料館のパンフレット英語版を作成してくれました。さらに、JR山形駅、北山形駅、山形空港などに設置できるよう足を運んでくれました。語学部の皆さん、大変ありがとうございました。

 パンフレットというものは、来館時間などの基本情報やフロア案内といった客観的な情報だけでは、何か物足りない感じがします。作り手の「思い」「おすすめ」などが盛り込まれていると、生きた情報として読み手にメッセージが伝わり、より発信力のある仕上がりになると思います。
 その点で、このたび作っていただいたパンフレットでは、生徒皆さんならではの視点や興味関心が盛り込まれた「Interesting Facts」というページが注目されます。三か所のポイントが紹介されていますが、そのうち「What is he looking at ?」は、そこに着目しましたか!と、自分にはない視点に感心させられました。「It’s the same now.」と、今も同じであると結んでいます。現役の生徒だからこそのセンスが光りました(ネタバレを避けた説明で、すいません)。そして、全体が手書きの基調であることも、生徒さんたちの気持ちが伝わります。知るだけではなく、楽しむパンフレットになっています。

 当館においても、昨年秋から外国人の入館者が増えています。多くの人々が、この英語版パンフレットを手にし、日本での旅の思い出として、本国に持ち帰ってくれるでしょう。

パンフレットの贈呈式が行われました

国宝土偶「縄文の女神」展示解説会⑥

令和5年2月11日(土)
 第6回の国宝土偶「縄文の女神」展示解説会を実施いたしました。限られた時間での解説会でしたが、熱心に耳を傾けてくださいました。本年度の展示解説会はこれで終了になります。ご参加頂きました方々、本当にありがとうございました。

教育資料館だより「文化財防火デー」

皆さんは1月26日が「文化財防火デー」に制定されている事をご存知でしょうか?
毎年1月26日を中心に文化庁と消防庁が協力して全国の文化財所在地で様々な防災訓練が実施されています!
教育資料館でも消防署員立ち合いのもと毎年防火訓練を行っており今年は26日に実施いたしました。

屋外消火栓からホースを連結させる様子
目標物に向けて放水開始

 消防署の方々からご指導を頂き消火設備の機能や取扱方法などをあらためて確認することができました。今後も防災意識を高め、貴重な文化財を火災や災害から守れるよう努めてまいります。

 お知らせ
 山形県立北高等学校の語学部の生徒さんがなんと
資料館の英語版パンフレットを製作してくださいました。
現在、資料館・遊学館・文翔館に設置されていますので
興味のある方はぜひ手にしてみてください。

博物館講座⑥を開催しました(報告)について掲載しました

 博物館では、館長や当館職員、大学の先生などを講師としてお招きし、それぞれの専門分野について、分かりやすく紹介していただく「博物館講座」を年6回実施しております。

 1月21日(土)は東北大学東北アジア研究センターの野本禎司先生を講師にお招きし、第6回博物館講座を開催しました。
 講座の演題は「出羽国村山郡における旗本知行の特徴 —3000石高力家の領主支配—」です。今の深堀村・大寺村・西高楯村の三か村(現在の山辺町)に3,000石の領地を支配していた、旗本の高力家を題材として、江戸幕府の官僚制度のしくみや役人の出世についてお話しいただきました。高力家の5代長行(ながゆき)という人物は、留守居という旗本としては最高位にあたる役職まで出世したそうです。そんな高力家は幕府に出仕していたため、深堀村には来ていないそうですが、山辺の三か村の名主たちと様々なやり通りをしていたことを、当時の古文書から解説していただきました。
 江戸時代の江戸幕府の政治や、江戸と地方との関わりなどを、当館所蔵の資料も使って丁寧にお話しいただきました。ありがとうございました。

 今年度予定されていた博物館講座はすべて終了しました。今後も、各分野の専門家をお招きし、その調査・研究の成果をわかりやすく紹介していただくことで、生涯学習の機会としていただけるよう努力していきたいと思います。詳しくは4月以降に、当館ホームページ上でお知らせしますので、皆様ぜひご参加ください。

大名の花押をたくさん展示しています

 現在、山形県立博物館友の会によるイッピン展「真宗大谷派 正覚山心縁寺寺宝 花押巻子」を開催しています。
 
 花押は、文書の末尾などに署名するかわりに書く記号のようなもので、印判と区別して書判(かきはん)とも言われています。印章と同じように証拠を与えるもので、偽作を防ぐため作成には種々の工夫があったようです。なお、わが国では平安時代には用いられていたそうです。

 このたびは、江戸時代の大名花押60点が張り付けられている12メートル以上にも及ぶ巻物を展示しています。江戸時代中期前後の譜代大名の花押が多く、歴代山形藩主の花押も複数あり、見応えのある資料です。山形市七日町の正覚山心縁寺に所蔵されており、心縁寺は、代々の山形城主より厚い信仰をうけてきた由緒あるお寺です。

 花押の収集品として大変貴重であり、今までお寺の門外に出たことはないとお聞きしています。ご住職の御理解・御厚意により実現しました。1月29日(日)までの展示となっています。ぜひご覧ください。

こども学芸員、博物館を紹介しました!(報告)について掲載しました

 1月9日(月・祝)「成人の日」は、無料開館日でした。そこで、山形市立第七小学校5年生の協力を受けて、博物館の資料を来館された皆様に解説していただく「こども学芸員」というイベントを開催しました。

 山形七小の5年生のみなさんは、総合的な学習の授業で県立博物館を取り上げてくださり、約半年もの間県立博物館をどうPRするかについて話し合ってくれました。今回のイベントでは、授業で学習したことを参考に、資料の解説というかたちで学芸員の仕事を体験してもらいました。休日にもかかわらず、16名の小学生が意欲的に参加してくれました。
 あわせて「わたしたちがつくる未来の博物館」というイベントを開催しました。これは、子どもたちが持っている「わたしの宝物」を博物館で展示し、一日学芸員になって解説するというものです。なかなか難しいテーマでしたが、2名の方が応募してくれました。
 今日は3連休の最終日ということもあり、また冬晴れの天気のもと、多くの来館者が来てくれました。こども学芸員たちは、事前にしっかりと調べ学習をもとに、来館者に丁寧に解説をしてくれました。中には、冬休み中に発表の練習をしてくれた子もいて、堂々と解説する姿はすばらしかったです。
 「わたしの宝物」の展示では、高校1年生が「曾祖母との思い出の絵本」を展示し、小さいときのエピソードや今はあまり会えない曾祖母への感謝の思いなどをお話ししてくれました。小学生が展示した「シーグラス」は海で拾った時の思い出などを解説していました。

 今回のイベントでは、山形市立第七小学校の先生方、保護者の皆様方からたくさんご協力いただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。今後も、こうした行事を計画して、ホームページやツイッターでご案内したいと思いますので、ぜひご参加ください。

博物館の楽しみ方

今年ももうすぐ終わりですね。あっという間です…!
博物館では先日、プライム企画展「女神たちの饗宴」が大盛況のうちに閉展しました。
ご来館いただいた皆さま、ありがとうございました!

プライム企画展の撤収後、一時ガランとしてしまった第三展示室。しかし、現在は民俗資料の展示が復活しています!
こちらの展示も、実は企画展に負けず劣らず面白い資料だらけ!その中から少しだけご紹介します。

張子人形(とら) 
笹野彫(うさぎ)

いかがですか?どちらも伝統的な人形ですが、とっても可愛いですよね!
手づくりならではの温もりが伝わってきます。色の塗り方や彫り方など、職人技を間近で確認することもできますよ。
これらは写真ではうまく伝えられませんので、ぜひ実物をご覧いただきたいです!

「とら」は今年の干支(えと)。「うさぎ」は来年の干支ですね。
そういえば、十二支(じゅうにし)の仲間の「いのしし」は体験コーナーに剥製の展示が、第二展示室には「うし」が描かれている札の展示がある…。
博物館で十二支がそろうかも?ぜひ探してみてください!

このように、少し違う視点から見学する博物館も面白いかもしれませんね!
ルールやマナーさえきちんと守れば、博物館の楽しみ方は無限です!
ぜひ、自分だけの博物館の楽しみ方をたくさん見つけていただきたいと思います!

※ 第三展示室の民俗資料の展示は、特別展やプライム企画展開催中はご覧いただけません。ご注意ください!
※ 博物館は12月28日(水)~2023年1月4日(水)まで休館です

期間限定の常設展です

 12月11日(日)、プライム企画展「女神たちの饗宴-『縄文の女神』国宝指定10周年-」を無事に終えることができました。たくさんご来館いただき、誠にありがとうございました。

 プライム企画展の終了によって、会場であった第3展示室は、常設の展示に戻りました。「近代山形くらしのうつりかわり」をテーマに、山形県の誕生から現代にいたるまで、近代化していく山形の姿や、そのなかで伝統を受け継ぎ発展させていこうとする人びとのくらしを展示しています。「街角の風俗」「山形の郷土玩具」「雪と山形」「山形のやきもの」を柱に構成しています。くらしに密着したテーマで、懐かしい生活用具もたくさん展示しています。
 これらの展示資料は、第3展示室が「企画展」の会場になると、撤去し収蔵されます。「常設展示」ですが、約半年は見ることができません。いわば期間限定ですので、ぜひご来館ください。

 今年の開館は、12月27日(火)までとなっています。多くのご利用ありがとうございました。来年も引続き、山形県立博物館をよろしくお願いいたします。