博物館ブログ

2024年
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セレクション展開展しました

 令和5年度やまはくセレクション展がついに開展しました。今年も各部門から選りすぐりの資料が展示されています。常設展示では見ることができないレアな資料がたくさんありますので、この機会(期間は5月12日(日)まで)にぜひご来館ください。

 写真は、展示資料の一部ですが、これはいったい何でしょう?

 会場で探してみてくださいね。

ヒント:海にすむ生き物です。
ヒント:するどいツメをもつ肉食動物です

閑話休題

 博物館2階ロビーに、50年前の完成当時の建物の模型があるのを皆さんは見たことがありますか?そこにミニカーも一緒に展示しているのですが、この車に気が付いた人はいますか?

 これは「童夢零(どうむぜろ)」という車のミニカーです。この名前を聞いてすぐに分かった人はかなりのマニアですね。博物館ができた1970年~1980年代はスーパーカーブームといって、日本全国でフェラーリやカウンタックといった外国のスポーツカーがもてはやされていました。そんな中、1978年に日本製のスーパーカーとして発表されたのが「童夢零」でした。しかし結果的に発売されることはなく、幻の車として終わってしまいました。山形県立博物館が開館した当時の車として置いています。気になった方は、来館した時に見てみてください。

教育資料館の天井と廊下

この度は、能登半島地震により被災された皆さまに謹んでお見舞い申上げます。

皆さまのご無事と一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

私たち日本人は昔から自然災害に悩まされてきました。

明治34年に建てられた教育資料館(旧山形師範学校)の建物の造りからも命や建物を災害から守ろうとする先人たちの知恵を伺い知ることができます。

まずはこちらをご覧ください。

教育資料館の天井
教育資料館の床

これは教育資料館の床と天井の写真です。

板がすべて斜めになっているのがお分かりでしょうか?

これは単純に見た目が美しいからという理由だけではありません。

天井と床は共に小幅板を斜め張りにし、それを筋違いに張り、さらに部屋毎に筋目を違えて変化をつけています。

これにより構造的にも筋交(すじかい)の効果が生まれ、建物が地震の揺れに強くなるのです。

教育資料館に来られた際は、ぜひ建物の造りにも注目しながらご見学ください。

冬の資料館はとても寒いので防寒対策をしっかりして遊びに来てくださいね♪

本年もたくさんの方のご来館をお待ちしております。