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第4回博物館講座を開催しました。

 本講座には10名の方にご参加いただき、実際に学芸員になりきって、自分にとっての「宝物」を展示するというワークショップを行いました。10代から70代までの幅広い年齢層の方が参加し、アットホームな雰囲気の中で行われました。
 まずは佐藤学芸員より学芸員の仕事についての話をした後、参加者のみなさんには、ご自身が持参した「宝物」を観察しながら、「調書(ちょうしょ)」と呼ばれる観察シートを作成していただきました。
 その後、調書に基づいて、200文字以内で「キャプション(展示解説文)」を手書きで作成。短い文章の中で、どのようにモノの魅力や背景を伝えるかを考える作業は、意外と難しくもあり、皆さん熱心に取り組まれていました。
 最後は、それぞれの「宝物」とキャプションを実際に並べて、即席の展示会を開催。さらに、参加者の皆さんから、ご自身の「宝物」についての思い出やエピソードを交えて一言ずつ解説していただき、展示会が大いに盛り上がりました。
 参加者の方からは、こんな感想が寄せられました。
「モノや自分を客観的に見るという作業がとてもおもしろかった。参加して大正解でした。」
「遊ぶように、でも博物館のお仕事が真摯に伝わってきて、とてもいい時間でした。さまざまな世代の方が楽しめるワークショップデザインがすてきです!」
 手と口を動かしながら、自分の大切な「宝物」と向き合うこの時間は、参加者の皆さんにとって、そのモノの価値をあらためて実感するきっかけになったようです。
 次回、第5回博物館講座は、10月18日(土)に当館館長が登壇します。詳細は当館ホームページにてご案内しますので、ぜひチェックしてみてください。

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