学芸員の資格取得をめざす大学生を対象とした「博物館実習」を実施しました。
今年度は、8月28日(木)~9月3日(水)の6日間(9月1日(月)は除く)、県内外の6大学から、11名の学生が実習に参加しました。
実習生の皆さんは、総合博物館ならではの、自然系・人文系の幅広い分野における常設展示やバックヤード見学、資料の取扱いや管理等についての講義や演習を通して、学芸員の業務について実践的に学びを深めました。また、様々な実物資料を扱ったり、企画展示の撤収作業に協力して取り組むなど、現場でしかできない実務経験を重ねるとともに、教育普及や広報活動、地域や他機関との連携など、専門分野以外の業務についても学ぶことで、博物館の運営や役割、学芸員の仕事の多様性に触れ、責任感や社会意識を高めました。




そして最終日には、実習で学んだことをもとに、今後の博物館活動に関する具体的な提言をレポートにまとめたり、各自が興味・関心をもった展示資料の解説を行う「模擬解説」に挑戦しました。イラストやクイズ形式のワークシートの使用、視線の誘導や興味を引くエピソードの紹介など各自工夫を凝らした発表となり、質疑も大変活発に行われました。


実習に参加した皆さんは、6日間で学んだことを今後の生活にいかし、博物館や文化財の場など、社会の様々な場面で活躍されることを期待しています。なお、来年度の実習生の募集については、令和8年1月以降にホームページでお知らせする予定です。