山形県立博物館が開館して早54年。故山下寿郎先生創立の山下寿郎設計事務所(現山下設計)作の当館ですが、山下先生の質実剛健の理念通り、長年の風雪に耐えてきました。
しかし、内部の設備更新はやはり必要で、特に蛍光灯については昨今のLED照明の普及と蛍光管製造の終了により、交換が急がれていました。
そしてついに、昨年度工事作業が終わり、4月から常設展示室は新しいLED照明へと切り替わりました(≧▽≦)。あわせて、経年劣化で色褪せてしまった写真パネルなども一部更新、さらには第2展示室にはデジタル展示装置も多数設置しました。さすがに展示資料も含めて全面リニューアルとまではいきませんが、来館者の皆様により快適にご覧いただけるものと思います。
特に、第2展示室の国宝展示室には、山形県自慢の「有機EL照明パネル」が設置されております。面で照らす光源により資料の影ができにくく、光量を上げられない(文化庁の指針で、国宝などの重要資料に照射する光量は決められています、これ豆知識です)資料には最適な照明になっています。ちょっと暗いと感じるかもしれませんが、目を慣らす意味でもぜひじっくりゆっくりご覧ください。

