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新規職員のご紹介(民俗)

 博物館ブログをご覧いただいている皆様、はじめまして。令和5年度から山形県立博物館の学芸員として勤務している稲垣圭祐(いながきけいすけ)です。

 山形県立博物館の分野には歴史や植物など7つの部門がありますが、この中でも私は民俗分野を担当しています。民俗と聞くとあまりなじみがなく、ぼんやりとしたイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

 わかりやすい言葉にすると、ある地域や家など集団の中で人々、特に農民や漁民など庶民層がどのような生活を送ってきたのかについて研究しています。この民俗という分野の中でも、私自身は庶民生活史を専門分野としています。

 一言に「人間の生活」「人々の暮らし」と言っても、時代や地域、仕事、立場など様々な事情で千差万別で様々な姿があります。私達の暮らしの姿はどのようなものか、私達が暮らすためにどんな社会を作り出しているか、社会は自分達の暮らしにどんな影響を与えているかなどに目を向けて探究しています。山形県にはいったいどんな暮らしの姿があるのでしょうか。

 実は私の生まれは山形県ではなく、三重県です。令和2年から令和5年3月まで中山町で地域おこし協力隊として活動をしていました。中山町に来るまで山形県とはあまり関わりはありませんでした。

 そんな私も山形暮らし4年目を迎えますが、まだまだ分からないことばかりです。だからこそ、学芸員という専門的な視点だけでなく、よそ者の客観的な視点とあわせて地域の方々が何を大切にしているのか、山形県外にどんな魅力を伝えると良いか向き合っていきたいと思います。 これからも山形県内をフィールドとして研究活動に取り組み、山形県の魅力を掘り下げていきます。

新規職員(民俗)
民俗担当です。
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