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博物館の消防訓練

 先日、消防訓練がありました。今回は展示室から出火という想定で、初期消火や来館者の皆さんを安全に誘導するための訓練を行いました。当日はその際にご来館されていた一般の方3名にもご参加いただきました。急な呼びかけにもかかわらず、快くご協力いただき、本当にありがとうございました!
避難後は屋外で水消火器を使った消火器操作訓練を行いました。火災発見時、最も大事なのが火事ぶれ。「火事だ~!」と大きな声で叫んで周りの人に知らせてから消火です。忘れちゃいけないのが退路確認!火を消すことも大事ですが、自分の逃げ道を確保しておくことはもっと大事です。皆さんも万が一火事に遭遇した際には、まず自分の命を守ってくださいね。

「火事だ~!」の火事ぶれ
消火器での消火訓練

 現在でも火災は大変な災害ですが、今よりも耐火や消火の技術が発達していない昔の人たちにとっては本当に恐ろしく、厄介なものだったことでしょう。人の力ではどうにもならないことは、時に神様にお祈りしました。
 山形県立博物館には「牛札」が展示してあります。出羽三山は臥牛山とも呼ばれ、牛は湯殿山の使者と考えられていたそうです。江戸時代の大火の際に、羽黒の牛神が風向きを変えて庄内藩江戸屋敷を救ったという伝説から、牛札をかまど等に貼り、火災予防を祈願したそうです。

「牛札」

 実は県博には展示ケースにある牛札の他に“かくれ牛札”があります。お近くまでお越しの際はぜひ、県立博物館にお立ち寄りいただき、“かくれ牛札”を探してみてください♪

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