種別 | 特別展 |
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タイトル | 両羽博物図譜 ~博物学者 松森胤保に描かれた動物たち~ |
開催日 | 令和7年9月27日(土)~令和7年12月14日(日) ※休館日は月曜日(祝日の場合、翌平日が休館) |
会場 | 山形県立博物館(本館)第3展示室 |

●開催にあたって
今からちょうど200年前、現在の山形県鶴岡市に松森胤保(まつもりたねやす)は生まれました。江戸時代が終わりを告げ、日本が一気に近代化した幕末・明治の激動の時代。その渦中にありながら胤保は非常に強い好奇心・探究心を持ち、生涯を通じて数百冊を超える著書を残しました。
本展では、そんな胤保の主著ともいえる両羽博物図譜と、そこに描かれた動物たちに注目します。また、当館の調査で新たに発見された初公開資料も多数展示します。松森胤保が見つめ、彼を魅了した動物たち。自筆の文章と絵で残したその記録と共に、今も変わらず人々を魅了する動物たちの世界にせまります。

蝶類の標本を手に家族と写る胤保(松森家蔵)
●第1章 松森胤保の生涯
松森胤保は文政8(1825)年、現在の山形県鶴岡市に庄内藩士の子として生まれました。幕末には薩摩藩邸焼討ちや、戊辰戦争などで武人として戦い、明治に入ると胤保は地方政治に関わりました。本章では波乱万丈な胤保の生涯を紹介します。


●第2章 両羽博物図譜に描かれた動物たち
両羽博物図譜は胤保が生涯最後の10年を費やし、羽前・羽後(現山形県・秋田県)の動植物を網羅しようとした図譜で、全59冊からなります。本章では両羽博物図譜の各部の紹介とともに、動物の標本を展示し、描かれた動物たちに注目します。




●第3章 両羽博物図譜の源流をたどる
胤保の博物学の集大成ともいえる両羽博物図譜ですが、それまでの人生で書き記した様々な書にも両羽博物図譜につながる要素が散りばめられています。また今回当館の調査によって、新たな標本や写真が見されました。ここではこれらと共に、両羽博物図譜成立の経緯を探ります。

胤保本人収集の鳥巣・鳥卵標本(当館蔵)


猛禽類の剥製と共に写る胤保(松森家蔵)
●第4章 博物学者としての松森胤保
胤保が関心を寄せたのは動物や植物についてのみではありませんでした。考古学や開物学(発明工学)、求理学(物理学)など様々な分野でその才能を発揮し、多くの著書を残しています。

チラシはこちら→クリックでダウンロード(PDF:4.37MB)
関連行事 申込み期間など、詳細は随時更新します!
1.記念講演会 (場所:当館講堂) 事前申込制・先着 ※要入館料
①10月13日(月・祝)13:30~15:30
「胤保に挑戦!標本から動物のナゾを解き明かそう」
講師:中村夢奈氏(やまがたヤマネ研究会)
②12月7日(日)13:30~15:30
「日記から読み解く松森胤保と動物の関わり」
講師:小野寺雅昭氏(飽海地域史研究会)
2.記念イベント 事前申込制・抽選
〇11月3日(月・祝)
「自分だけの博物図譜を作ろう!」
講師:わらびもちきなこ氏(漫画家)
内容:動物の絵に関するワークショップを行います。
3.展示解説会 ※要入館料
① 9月27日(土)
② 10月11日(土)
③ 11月15日(土)
④ 12月6日(土)
(いずれも13:30~14:00)
●協力
酒田市文化資料館光丘文庫、酒田市松山文化伝承館、(有)写真の松森、大宝館、(公財)致道博物館、鶴岡市立加茂水族館、西川町立大井沢自然博物館、(一財)原野農芸博物館、猛禽類保護センター鳥海イヌワシみらい館、山形県水産研究所、(公財)山形県水産振興協会(五十音順)
●そのほか
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