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国宝「縄文の女神」(西ノ前遺跡出土土偶)


■国宝指定までの経緯
 平成10(1998)年6月30日、本県舟形町西ノ前遺跡から出土した縄文時代中期の土偶48点が国の重要文化財に指定されました。
 平成24(2012)年4月20日に文化審議会の答申をうけた後、 平成24(2012)年9月6日に完形の土偶である「縄文の女神」を国宝に、土偶の破片である「土偶残欠」を国宝附(つけたり)として、それぞれ文部科学大臣から指定されました。

■土偶が出土した遺跡の概要
 西ノ前遺跡は、山形県の北部、舟形町に所在します。当地は、JR舟形駅の西約300mの町の中心部に位置します。遺跡の北には、小国川が東から西へ流れ、最上川と合流しています。
 出土品は、整理箱で約900箱にのぼります。その多くは縄文土器で、深鉢(ふかばち)と呼ばれる煮炊きをした土器や浅鉢(あさばち)と呼ばれる食べ物を盛った土器などが出土しました。
 土偶は、主に南側の沢跡(落ち込み遺構)から出土しました。全部で48点見つかっています。国宝となった「縄文の女神」は、頭、胸、腹、腰、両脚の5つに分かれて沢跡から出土しました。破片はおよそ6mの範囲から見つかり、完全な形に復元されました。
西ノ前遺跡の場所(クリックで拡大します)上空からみた西ノ前遺跡(南から)「縄文の女神」の出土状況
西ノ前遺跡の場所(赤い丸)上空からみた西ノ前遺跡(南から)「縄文の女神」の出土状況

■国宝「縄文の女神」
 縄文の女神は、高さ45cmと見つかっている完形土偶の中で最も大きい土偶です。重さは3.155kgとちょうど新生児の重さと同程度です。
 頭部は半円形に丸くなり、複数の孔(あな)が開けられています。眼・鼻・口の表現がないのが特徴です。W字のシャープな胸、尖ったような腹、どの部分も洗練された形をしています。また、お尻は後ろに突き出ており、その形から「出尻形土偶(でっちりがたどぐう)」と呼ばれています。すそ広がりの脚の底面は少しえぐって、焼むらを抑えようとしています。
縄文の女神(正面左向き)縄文の女神(左側面)縄文の女神(背面右向き)
縄文の女神(正面左向き)縄文の女神(左側面)縄文の女神(背面右向き)
 



■国宝「縄文の女神」紹介動画(山形県教育委員会)

 この動画は社会科・総合的な学習などの教材として活用していただけるよう山形県教育委員会で制作したものです。


ストーリー:
3人の小学生(メミちゃん、ジョウくん、ブンちゃん)が「縄文の女神」とともに西ノ前遺跡にワープしたり、縄文時代にタイムスリップしたりしながら、女神の特徴や土偶に込められた思いに気づいていくお話です。