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2019/03/31

やまはくセレクション展 好評開催中です

Tweet ThisSend to Facebook | by y0000
3月9日(土)より、“収蔵庫のとっておき”と題し、「やまはくセレクション展」を開催しています。規模はあまり大きくない展示ですが、各部門とも、普段お目にかけることのできない「とっておき」を選りすぐって展示しています。

 その中から二つご紹介します。
一つは「大木式(だいぎしき)土器」。国宝土偶「縄文の女神」がつくられたのとほぼ同じ時期、縄文時代中期のものです。今回は村山士富並古道遺跡で出土した深鉢はじめ6点を展示していますが、「縄文の女神」のふるさと西ノ前遺跡からも多く出土している形式です。いずれも縄文時代の高い技術をうかがわせる造形であり、山形の縄文文化の価値を再発見できる資料だと思います。
 

 次は今回の目玉のひとつ、ヒゲワシ剥製標本です。2年前に最上町の旧家から発見され、その後本館に御寄贈いただいたものです。下の写真に並んで写っているのは、ハゲワシ(左)とイヌワシ(右)。イヌワシは生きた小動物を捕食し、ハゲワシは死んだ動物や弱った動物を餌にしています。ヒゲワシは、と言えば体長はイヌワシよりも大きく、強面の容貌をしていますが、主に腐肉や骨髄を食べるとされています。自然界の仕組みの不思議さを感じさせてくれます。ぜひ博物館で3羽並んだ勇姿をごらんください。
  

 さて、私ごとですが、このたびの人事異動で博物館より転出することとなりました。一年間という短い期間ではありましたが、霞城公園の移ろいゆく四季の景色を楽しみつつ、まだ、さまざまな来館者の方々との出会いから多くのことを学ばせていただいた一年でした。
  

  
 今、館長室の窓外に見える桜の木は、徐々に蕾も膨らみ始め、春の訪れを伝えてくれます。次年度も魅力的な企画展・特別展・イベント等を準備し、皆様をお待ちしています。
今後とも「やまはく」をよろしくお願いいたします。

17:23