館長室より

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2015/04/17

卯月

Tweet ThisSend to Facebook | by y001
館長室から桜の花が日ごとに開き、白さと行きかう人の数が増していく様子が伺えます。また、「花冷え」という言葉を、まさに実感しているところです。
 早いもので博物館に通って2週間になろうとしています。

 

3月末にNHKの朝の連続ドラマ『マッサン』が終了しました。
「人生は冒険である。冒険に危険はつきもの。」というセリフが印象に残っています。
ホモ・サピエンスの誕生以来、今日のわれわれにも通じる教訓だと思います。7つの海を渡る大冒険とはいきませんが、毎日、7つの市と町を経由し博物館に通っています。初日は、ハクビシンに出会い、ウサギと車で並走し、タヌキの交通事故による死骸を目撃してきました。動物たちも危険と隣り合わせの生活をしていることを痛感します。

 さて、企画展「やまがたの凧」の展示解説会で学んだこと、感じたことを列挙します。
県内4地域の凧は、地域ごとに絵柄や形が異なります。形としては、米沢の「コマ凧」や谷地の「とんび」、絵柄としては、酒田の子ども凧が斬新でした。そうした凧の違いは、山形県の多様性と地域社会の集合の歴史の一端を示しているのだと感じました。
また、斎藤茂吉が13歳の時に描いた凧絵「犬乗り桃太郎」(斎藤茂吉記念館所蔵)は、後の「写生」論につながる作品なのでは?と感じたところです。色彩感覚や緻密な描写に驚きました。


 
あいさつ回りの途中で出会った、ボランティアのOさんからは、学ぶ楽しさを教えていただきました。県外出身の方で、山形のことを知らないということからボランティアに参加なさったそうです。いろいろ学ぶうちに、さまざまな知識が自然に結びついていく楽しさを語ってくださいました。つい先日まで、高等学校勤務でしたので、まさに『アクティブ・ラーニング』の具体例をお聞きし、学校教育に限らず、生涯学習(生き方)に結びつく学び方なのだと実感しました。
 さらに、県都に通うようになり、思わぬところでの旧知との出会いが続き驚いています。

 こうした博物館に関わることで得られた、さまざまな「発見」や「出会い」を、これから折に触れ綴っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 ぜひ、皆さんにも、地球誕生からの岩石や化石を始め、山形県の自然や先人が残した文物が集まる山形県立博物館で、新たな発見や出会いにつながる体験をしていただければ幸いです。



 「山形県立博物館にきてけろ!!」
 

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