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2016/12/28

師走

Tweet ThisSend to Facebook | by y0000
 雪の少ない年末になりホッとしています。鳥インフルエンザの猛威が山形県を襲わずに終息してくれれば、と念じています。

 17日から2つの展示会が始まりました。
 1つは、8年目を迎える友の会との共同企画「ものから振り返る昭和のくらし~戦後から昭和の終わりまで~」展です。会員が持ち寄った昔懐かしいモノたちから、現在の生活様式に至る過程をたどり、戦後日本の繁栄の道を想像してみてはいかがでしょうか?
 24日の第1回解説会では、昭和30年前後の雪国山形の暮らしや県民の歌「朝ぐもの」が映像や音で紹介されました。2回目以降(1/14、1/28)にもご期待ください。
 
 また、初日には、今回展示した「石沢慈鳥コレクション」寄贈者のご子孫から講演していただきました。鳥類の貴重なコレクションを戦中、山形に疎開させた時の逸話や生き物を殺す行為(標本作製)が「生きた証」を今日に伝えることに繋がっていることなど、たいへん示唆に富むお話を伺うことができました。


 もう1つは、日本遺産認定記念企画展「出羽三山~生まれかわりの旅~」(共催:出羽三山「生まれかわりの旅」推進協議会)です。
 『出羽三山』を知らない人はいないと思いますが、日本遺産に認定された構成要素やストーリーはまだまだ県民に浸透していない、この機会に広く山形が誇る「日本遺産」に関心を持っていただきたいということで企画しました。出羽三山歴史博物館始め、多くの皆さんの協力を得て、出羽三山の信仰の歴史に関する資料を展示紹介するものです。
私にとって初見となる「於竹如来」の紙芝居などもありました。ご覧いただくことで、よりわかりやすく日本遺産のストーリーを感じていただけるのでは、と期待しています。


 さて、今年1年を振り返ったとき、去来するものは「人の思い」のありがたさです。学術的に貴重な標本類や先祖が残した山形に関わる「モノ」を、山形にあってこそ、という思いから寄贈・寄託していただきました。その思いをしっかりと受けとめ、大切に整理保存してまいります。一方で、収蔵品と重複するモノや場所を取るようなモノについては、お断りせざるを得ない場合がありました。

 例年より多く企画展を開催する年末となりました。まさに、学芸員と職員が一体となり走りまわった「師走」が終ろうとしています。
皆さんにとって、来年が良い年になりますように!

11:10