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2016/11/19

古文書歴史講座第1回

Tweet ThisSend to Facebook | by y0000
11月13日に古文書歴史講座が行われました。

 東北大学東北アジア研究センター上廣歴史資料学研究部門助教の友田昌宏氏を講師にお招きし、「幕末維新期における情報と思想-米沢藩士・甘糟継成と宮島誠一郎-」というテーマでお話しいただきました。

 幕末維新期に東北諸藩はあまり目立った活躍は見られないのですが、何もしていなかったわけではありません。情報を集め、藩が何を為すべきか考えようとする人たちもいたのです。今回は、米沢藩の甘糟継成と宮島誠一郎の動きについて詳しく教えていただきました。



 担当が一番印象に残ったのは次のお話です。
米沢藩主とともに上洛した甘糟継成と宮島誠一郎。藩からは外出の制限、他藩の藩士との交流の禁止を命じられます。甘糟継成は「年譜編纂」という仕事もあり、外出もせず来客にもほとんど応じません。一方の宮島誠一郎は、藩の決まりを守らず頻繁に外出し、文人や他藩士との交流にも積極的。その結果、甘糟は当時の政局について楽観的な見方をしますが、政治を動かす陰の勢力のことに気付いている宮島はひと騒動起こることを警戒します。結局、宮島の見解が正しいことになりますが、大変な秀才との誉れの高かった甘糟は、情報に接しなかったために見解を誤ってしまったのです。

 当たり前のお話ではありますが、情報の大切さを感じますね。

 お話し下さった友田先生、それからお集まりいただきました方々、ありがとうございました。


10:20 | 担当者 S.Y