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2013/11/22

雪との戦い!!特別展「雪害調査所」

Tweet ThisSend to Facebook | by y001

急に寒くなってきましたね。
山形では11月11日に初雪を観測しました。
今年もたくさん雪が積もるのでしょうか。

博物館では特別展「雪害調査所(せつがいちょうさしょ)-松岡俊三の戦い、そして地域振興の民芸品-」を開催しています。

                
会場はこちら 第3展示室です。
※特別展は撮影禁止となっています。


雪害調査所は、今から80年前に現在の新庄市に作られた、国の研究機関です。
雪を害としてとらえ、それを克服して人々がよりよい生活を送れるようにするための調査・研究・指導を行なっていました。

雪害調査所の設立のきっかけとなった「雪害救済運動」を呼び掛けたのは、
村山市楯岡出身の衆議院議員松岡俊三(まつおかとしぞう)です。

こちらの紳士です


ある冬、松岡俊三が肺炎で済生館(山形市立病院)に入院した時、
次々に小さな子どもたちが運ばれてきたのだそうです。
なかには治療のかいなく、命を落とす子も…。
それを目の当たりにし、こんなことを考えたそうです。

     「病院に来られずに苦しんでいる子どもはもっといるだろう。
      なぜこれほど苦しまなければならないのか。
      それはこの雪のせいだ!」


積雪がおよぼす害を災害(雪害)として認識し、台風や地震の被害と同じように国が救済すべきだと考え、訴え続けました。そして積雪地方の住民たちに雪害救済運動への参加を呼び掛けました。
次第に松岡の地道な努力が認められるようになり、住民たちによる後援会も各地にできました。

冬季間に積雪地帯の住民に雪害救済運動を訴えてまわる、
「雪国行脚」を行ないました。
命の危険を感じたほどの苦難の道だったとか…


ついに、積雪地方の救済措置と雪害対策調査を行なうことが政府に認められました。
そして設置されたのが雪害調査所です。

雪害調査所では、
雪の実態を調査すること
生活をよりよくするための研究をすること
冬季間の農家の副業を考え、指導することなどを行なっていました。


副業として製作するための参考に、様々な民芸品を各地から収集しました。
また、著名な工芸家やデザイナーを招き、民芸品の提案もしてもらいました。
実際に製作したのは、農家の方々です。ミノなどを編む技術を応用して作りました。  


こちらの寝椅子は、
フランスの女性デザイナーのシャルロット・ペリアン指導によるものです。


とてもおしゃれ!!


 手作りのぬくもりが感じられます。
機能的であり、そして美しい民芸品の数々です。


松岡俊三は、山形県に生まれ、冬季間の住民の苦労をよく知っているからこそ、
雪国の人々の幸せを願い、行動したのですね。
調査所の方々や、その調査に協力した住民たちの熱い思いも伝わってくるようです。

展示期間は12月8日(日)までとなっています。

11月23日(土)には展示解説会があります。
12月1日(日)の館長・学芸員講座では、展示会担当学芸員より雪害調査所についてのお話があります。

くわしくはコチラ

是非お越しください♪♪


16:00 | 担当者 K.A