館長室より

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2015/07/24

文月

Tweet ThisSend to Facebook | by y001

厳しい暑さが続いています。台風の直撃もうけず、ほっとしている方も多いと思います。
また、梅雨明けも間近に迫っている感があります。いよいよ夏本番です。


さて、私事ですが、19日()に館長講座「最上三十三観音巡りに挑戦しました!」を終え、ほっとしています。



今月の土・日は、その取材に追われていました。
実際に巡ると、「やまがた」の見方を新たにすることができましたし、自分の住む場所の歴史的な経緯を再確認できました。
そして、何よりも「最上三十三観音」の存続が危ぶまれている現実を知りました。
巡礼者数(H26:約3,000人)が、昭和62年の約30分の1、平成20年子年御開帳の10分の1になっているというのです。
背景には、現代人の人生観・生命観の変容と、その影響による講中の消滅があります(庭月観音:庭崎賢恵氏)。
「こころ」の時代が叫ばれる切実さがわかるような気がしました。

世界各国に存在する「積み石」に

“ただの積み石にこそ、ふつうの人々の日常のいとなみに根差した、それゆえに根源的な祈りが感じられる。「祈り」というより「念」を感じ、畏れ”、「呪術人形」は“人形はそもそも疫病などの災厄から身を守るための形代、すなわち身代わりとして発生”したとする生物学者の著書(長沼毅『時空の旅人』~辺境の地をゆく~)を読みました。
彼は、「原始的なシャーマニズムにこそ、時空を超えた『念』を感じる。」と記しています。
さらに、「生物学的にはせいぜい20万年足らずの歴史しかない我が種族『ホモサピエンス』の念なのだが。」とも。
縄文の女神や遮光式土偶の時代の宗教観を考えたり、仏教伝来以降の1400年余り、明治維新以降約150年、戦後70年の歴史を考えたりすると現代の変化の速さに驚かざるをえません。

山形県立博物館では、さまざまな夏休み企画を準備し、皆様のご来館を心よりお待ち申し上げております。
(来月
12日には「ナイトミュージアム」(18:0020:30)、花笠まつり期間は1時間開館延長します。詳細はHPでご確認くださいますようお願いいたします。)


※昨年のナイトミュージアムの様子。照明を落とし、いつもの博物館とは雰囲気が変わります!

なお、縄文の女神は8月1日から2日まで、舟形町の“里帰り展”に出展のため不在となり、当期間はレプリカの展示となります。


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