館長室より

館長室より
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2017/05/10

GWイベント来館ありがとうございました

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月から博物館での館長としての仕事が始まりました。あっという間に1カ月が過ぎましたが、今日から館長ブログをスタートします。

5月3、4、5日は博物館GWイベントを開催しました。3日はアンモナイトや三葉虫の化石のレプリカを作りました。小さなお子さんもみんな上手にできました。

 

 

4日は凧つくりやスライム・入浴剤づくり、科学教室とたくさんの体験に子どもたちがチャレンジしてくれました。また、クラゲの展示に心が癒されました。

 

5日は岩石や粘菌の顕微鏡観察と四次元宇宙シアターでの宇宙旅行体験に大歓声でした。そして、ゲストとしてみんなのヒーロー「憑心シェイガー」が来てくれました。ちなみにシェイガーの頭の上に乗っているのは、ヤマガタダイカイギュウの精霊です。

 

 

やっぱり科学は面白い!大人も子どもも大興奮の3日間でした。

 


08:49
2017/03/26

弥生

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 今日(24日)は着物姿の女性が霞城公園内を闊歩しています。山形大学の卒業式の日です。例年と異なり、時折雪が降る天候になりました。
 風も冷たいせいか、梅もまだ咲かず殺風景な公園風景です。

(・・・と思いきや、寒い中頑張って梅を咲かせている木を発見!
春はすぐそこまで来ています・・・!!)

 さて、平成28年度も残すところ後一週間となりました。
私事になりますが、今年度の異動で、学校現場に戻ることになりました。2年間、お付き合いいただきありがとうございました。名刺が120枚入るファイル約4冊分の人とお会いし言葉を交わすことができました。某国駐日大使や某省事務次官、陶芸の人間国宝といった方々から「縄文の女神」を見に来られた県外の方々や学校の学習活動の一環として訪れた小学生、さらにイベントに参加した親子などを含めるとさらに多くの方々と出会ったことになります。
 博物館に勤務したことで、お濠周辺のカモ類や巨大な草魚、季節外れの花を咲かせる彼岸桜、天童から全国を巡業した女相撲など、ここに書き尽せないほど多くの見聞を広めることができました。他の博物館や国宝土偶巡りにもつながりました。
 
 また、博物館活動を支える人びとの仕事についても深く考えさせられました。地道な研究成果が展示会として企画されるまでのプロセス(学芸員の苦悩)を身近で見ることができました。
温かく見守り支援を惜しまない職員もいて心強く思いましたし、友の会の皆さんが楽しみながら学ぶ好奇心旺盛な姿勢は、「探求学習」そのものだと感心させられました。
 
 山形のモノを展示する博物館の価値、存在意義を改めて認識する2年間でもありました。以前勤務した職場で「山形らしさ」について、議論したことがありました。ことばでまとめることは困難ですが、山形に存在するモノや記録は、山形の自然や歴史、人びとの生活を想像する基礎資料になり、「百聞は一見に如かず」を実感できます。
開館以来45年が経ち、収蔵資料は増え続け、外部施設に場所をお借りして対応せざるを得ず、整理が追いつかない状況もあります。
 ありがたいことに収蔵資料の保存修復やデータベース化には、県内の大学等の研究機関の支援をいただき、案内や資料整理のボランティアの皆さんの協力もいただいています。
 残念なことは、最も多感な時期である中学生・高校生の来館者が少ないことです。バーチャル・リアリティーの進化は、人間を自然から引き離していくのでしょうか。
実物に触れる機会を増やすなど感性教育について改めて考えさせられました。
 
 支えていただいたすべての皆さんに感謝申し上げ、山形県立博物館長としてのブログを終了させていただきます。


10:00
2017/02/28

如月

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霞城公園の雪が一気に融け、地面が顔を出し春らしさが感じられるようになりました。

 
   ふと足元を見ると、オオイヌノフグリが咲いていました

 先日、カーラジオを聴いていると「シベリア出兵」という言葉が耳に入りました。大正7(1918)年の出来事です。
 山形県立博物館がある霞城公園は、かつて歩兵第三十二連隊の駐屯地であり、公園内にはその記念碑やお堀端には往時を偲ばせる道標が残っています。
 第三十二連隊は明治29(1896)年、秋田に本部が置かれ、日露戦争後(1904年)、山形に転営しています。第八師団の隷下に入り、主に地元出身者から構成された部隊は、日露戦争・シベリア出兵に従軍しています。第八師団というと「八甲田雪中行軍遭難事件」(明治35(1902)年)が思い浮かびます。陸軍がロシアとの一戦は避けられないと対露戦を準備する中での悲劇でした。

 
 

 さて、今年も通勤途中に地吹雪のため、車を一時停止しなければならない時が数回ありました。また、先月末、日本に一番近いヨーロッパ、ウラジオストクに行きシベリアからの大陸風を体感してきました。寒さは厳しいが乾燥しているせいか雪は少ないところでした。雪は日本海を通過することで私たちの地に降り積もるのだと納得できました。
 空港到着後に目に入る車は日本製が圧倒的に多く、中には幼稚園の送迎バスや保冷車など、漢字表記が残ったものもありました。
 2012年APEC開催を機に莫大な投資が行われ、近代的な都市建設が進行していました。 シベリア鉄道の東方の始発駅とウラジオストク港を抱え、さまざまな民族が行き交う活気溢れる街でした。市場には、凍った状態の魚が無造作に積み上げられていました。
 ロシア海軍太平洋艦隊本部もあり、多くの歴史的なモニュメントの中、第2次大戦関係のものが散見できました。アルセーニエフ博物館にもロシア革命や幾多の戦争に関わる展示がありました。日本では、終戦記念日以外に戦争に触れる機会は少なく、平和な生活があたりまえのようにあることに改めて気付かされます。
 日本語を学んでいるホテルのフロントの女性や子連れで食事をしていた自動車関係の仕事をする男性に話しかけられ、最近、日本人が増えているという情報などを知ることができました。また、TVの気象情報では、クリミア併合後、当然の如く、併合地の都市がロシア領内に組入れられて報じられていました。
 昨年末の日露交渉の報道に触発されて読んだ『現代語訳 榎本武揚 シベリア日記 』(平凡社ライブラリー)から多くのことを学びました。千島・樺太交換条約締結後の1878年、ロシアの実情を知るために、馬車や船で2カ月余りかけてシベリアを横断し帰国を果たす榎本武揚の日記ですが、ウラジオストクでの記載が欠けています。日本に帰れる喜びで一杯だったのかな、と想像してしまいます。本当に「平和」って大切ですね…
   近所のねこもなにやら忙しそうです

      平和って大切だにゃ
12:00
2017/01/28

睦月

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 あけましておめでとうございます。

 穏やかな年初めからは一転して「激動」を予感させるニュースが海外から報じられています。
また、中旬からは職員総出で雪片づけをしなければならない日も数日ありました。白一色の世界になった霞城公園とお濠の氷に「冬本番」を痛感しています。

 

さて、18日に4万人セレモニーを行いました。山形市立第七小学校3年生の皆さんに認定証と記念品を贈らせていただきました。
昨年より、約1か月遅れのセレモニーになりましたが、現在開催中の出羽三山展や友の会との共同企画展がTVや新聞で取り上げられるなど、今後に期待しているところです。


写真:4万人セレモニー 七小3年生の皆さんと


 21日の第4回考古学講座「瓦を供給した生産跡-山形市 オサヤズ窯跡・小松原窯跡-」(講師:山形県埋蔵文化財センター業務課長伊藤邦弘氏)では、「瓦」を置賜⇒村山⇒庄内の順で必要とした過程をお聞きすることができました。
講演後、参加者は「現物」に触れ、当時の瓦の大きさや重さに驚き、さまざまに想像をめぐらせていました。

考古学講座は今年度、「村山地区」を対象にしましたが、来年度は「置賜地区」に焦点を当てた講演を企画しますので、楽しみにしてください。

24日には教育資料館(国指定重要文化財)の消防訓練が行われ、改めて「文化財を守る」大切さを消防署の皆さんとともに確認しました。
当日、インフルエンザに罹患した担当職員が出て慌てました。皆さん、くれぐれも予防に努めましょう!

 

社会人4年目の姪が遊びに来たので、冬の銀山温泉観光に行きました。
話には聞いていましたが、台湾や香港からの観光客が多いことを実感できました。姪は3泊4日で、スキーを楽しみ、雪片づけを手伝いながら、「周囲の人がよくて、ゆったりと流れる時間の中で、美味しいものを食べる」幸せを語り、東京に帰って行きました。
雪に囲まれた田舎暮らしも悪くないな、と思わせてもらいました。

山形県立博物館も、来館者の皆さんに「山形らしさ」を感じていただけるよう、「山形の宝」の調査研究に邁進することを確認し、新しい年をスタートしました。

今年も、どうぞよろしくお願いします!

 


15:00
2016/12/28

師走

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 雪の少ない年末になりホッとしています。鳥インフルエンザの猛威が山形県を襲わずに終息してくれれば、と念じています。

 17日から2つの展示会が始まりました。
 1つは、8年目を迎える友の会との共同企画「ものから振り返る昭和のくらし~戦後から昭和の終わりまで~」展です。会員が持ち寄った昔懐かしいモノたちから、現在の生活様式に至る過程をたどり、戦後日本の繁栄の道を想像してみてはいかがでしょうか?
 24日の第1回解説会では、昭和30年前後の雪国山形の暮らしや県民の歌「朝ぐもの」が映像や音で紹介されました。2回目以降(1/14、1/28)にもご期待ください。
 
 また、初日には、今回展示した「石沢慈鳥コレクション」寄贈者のご子孫から講演していただきました。鳥類の貴重なコレクションを戦中、山形に疎開させた時の逸話や生き物を殺す行為(標本作製)が「生きた証」を今日に伝えることに繋がっていることなど、たいへん示唆に富むお話を伺うことができました。


 もう1つは、日本遺産認定記念企画展「出羽三山~生まれかわりの旅~」(共催:出羽三山「生まれかわりの旅」推進協議会)です。
 『出羽三山』を知らない人はいないと思いますが、日本遺産に認定された構成要素やストーリーはまだまだ県民に浸透していない、この機会に広く山形が誇る「日本遺産」に関心を持っていただきたいということで企画しました。出羽三山歴史博物館始め、多くの皆さんの協力を得て、出羽三山の信仰の歴史に関する資料を展示紹介するものです。
私にとって初見となる「於竹如来」の紙芝居などもありました。ご覧いただくことで、よりわかりやすく日本遺産のストーリーを感じていただけるのでは、と期待しています。


 さて、今年1年を振り返ったとき、去来するものは「人の思い」のありがたさです。学術的に貴重な標本類や先祖が残した山形に関わる「モノ」を、山形にあってこそ、という思いから寄贈・寄託していただきました。その思いをしっかりと受けとめ、大切に整理保存してまいります。一方で、収蔵品と重複するモノや場所を取るようなモノについては、お断りせざるを得ない場合がありました。

 例年より多く企画展を開催する年末となりました。まさに、学芸員と職員が一体となり走りまわった「師走」が終ろうとしています。
皆さんにとって、来年が良い年になりますように!

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